今日という日が、重くるしい
希望は全部まだらにきえた、
全部嘘だとひっかいた壁に
生卵でもぶんなげてみた
愛のかけらを拾い集めたのは
きっと君が宇宙からの使者だと思ったからだ
僕は嘘つきになって君を
傷つけた。
どうせなら大法螺吹きになって
君を愛せたらよかったのに
手段はいくらでもあった。
でも
一雫の人間の心を持ってしまったために君を憎みそうになったなら手放した
あなたが欲しい
あなたが欲しい
こんな日記を山ほど書いては
破りすてながら
僕はしこたま酒をのんで
君が一番嫌うような女を抱いた
それから 空は真っ青な嘘つきになり
月はまんまるな嘘つきになり
僕ははなっからこの世界を
愛していたことに気づいてしまった。
善念