うらびれた小さなバラク小屋には
綺麗な瞳の少女がすんでいた
太陽は懐かしさだけを
あぶりだしたから
あなたは白いスカーフで
顔を覆っていた
畑の真ん中では
見知らぬ顔した野ウサギが
カチコチの野菜をかじっている
僕の目は君に夢中みたいだ、
だけど僕の足は黙ったまま。
日々達はガムをかんでいる
クチャクチャと無言のままで
悲しげな裏道のじめついた路地に
裸の老人がよこたわる
季節を知らせる術もないこの道は
わたしを知らない世界につれていく
今日は昨日からの贈りもので、
明日は今日の残骸なのか
僕の胸は君を想うたびに痛み
僕の今はあなたをさがしてる
日々達はガムをかんでいる
クチャクチャと無言のままで
善念