言葉に音がやってくる(ブルースマン)

スタイリッシュなブルースマンなんて
この世にいる筈がねえ
音にぶら下がる言葉なんぞは 
錆びた枝きりばさみで切り捨てちまえ

大ウソが横行する世の中を 
おいしいおいしいと飲み干す
そんなどぶ水に 
給料の何か月分を投資するのが
田舎から出てきた
まばゆいばかりのきみだ
このような人間を
少し高めから 
見下すのも 
まばゆいばかりの君だ
家族がいたか
家族はいたか
妻の悪口を 
口説いてる女にささやくのは
スタイリッシュなブルースマン
細身のパンツでも履いている
うそつきの 
黒いハットは
深くかぶっては
ドジョウ掬いのまね事しかみえねえ

言葉に音がついてきやがるだけで
音に言葉がぶら下がる奴なんてものは
高貴な暮らしの 
さわやかなブルースマンだ

言葉に音が勝手に食らいつくのが
ご褒美だ
ご褒美が人生だ
この人生をブルースと呼んだんだ
ああ

 善念

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