幸せの言葉

東を向き助けを呼んできたものは
能面をつけたような意地悪な男で
コツコツとわたしの為に
働いてやるといったが
悪事ばかりが目立ち
最終的に私から
必要以上のものを奪っていった

西を目指し歩けば
ニタニタした、ズルがしこそうな
男が寄ってきて
耳元で 儲け話しを持ちかけるが
わたしをうまく利用して
稼ごうとした

南に下り、とぼとぼ行けば
頭の大きな、何かを隠し持った
被害者面の男が
世間をうまく渡れないから
わたしの背に乗せてと
乗っかってきたがその間
わたしの懐から必要な
情報を抜き取ろうとした

北に上ってあきらめて歩いたら
優しそうな、男が口がないから
わたしの代弁者になってくれと言う
わたしは彼と共に旅にでた
そして彼の言葉を語った
そうするとみるみる人が群がった
そして彼の言葉でみんな微笑みを
取り戻し、幸せな気持ちになっていった。

その噂がある国の偉い人の耳に入った
そしてわたし達は呼ばれて
その人の前で何時間も話した
偉い人は涙を流しながら大いに喜んで

わたし達に
必要なものをすべて与えてくれた

わたし達は何度も何度もお礼をして
また旅に出ようとしたが

その口の無い人はわたしと違う方向に
行くというので別れて1人になった。
わたしは心ぼそくなったが
今まで彼がわたしをとうしてかたらした言葉が
わたしの中に残っていたので、
その言葉を何度も何度も繰り返し反芻したら

わたしは幸せな気持ちになっていった。
そして周りの敵達はこの幸せの言葉を聞いて
いつしか怖がって逃げてしまった。

幸せの言葉は光のように
闇を照らし
闇はたまらなく消え去るしかなかった

 善念

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