権力を後ろ盾にして語るものは
くそであります。
生温いうわついたものであります
破滅にいたるものであります
権力と結びついた瞬間から
そのものが持っている
本質的な意思は失われ
意義はなくなるのであります。
だからこそ
権力に結びついてはならないのであります
それは厳しい道ではあります
それは貧しい道ではあります。
時に弾圧を受ける道であります
しかし
人間が人間として生まれさせていただいた
誠実な道であります。
人間は弱いものであります、だからすぐに
安きに流れるものであります。
常に大きなものに巻かれている
事を好みたがる性質を持っている
また 集団に帰属したい意識があります。
が故にこの誘惑に負けて
生活だの自我だのの為に
人間の尊厳を平気ですてるのであります。
そして甘い蜜を吸いながら
権力に隷属されたる人間が
多産されていくのであります。
それは仕方ない事でありますが、
坊主の道がこのような道を歩くなら
すぐさま還俗した方が世の為である
道を歩くものは
物を語るものは
いつも権力からは離れ
自由の身であらねばならない
昨今の僧侶にこのような気骨のある人は
少ないように見える
しかしいないわけではない。
少なくとも
わたしの師はこの様な人間であるからだ
気骨の塊であります
だから世俗では生きづらく
組織の中でも名前があるわけでも世間に
評価されるわけでもないが
それが故に
本物である証かもしれません。
わたしはその様な師に出会えたことを感謝したいのであります。
合掌
善念