極楽浄土

ぼくが産まれたのは
蓮の上
極楽鳥が一声鳴いた
その瞬間
目ん玉を見開いた

見開いてみたら
龍宮にいて
子守をされていた

オギャーと泣けば
観音さんが子守唄を
さえずる
その全てが
説法だ

お散歩は龍神さんの背に乗って
金色の池の周りをひたすらまわる

その背はなんともなつかしい
あのおばあちゃんの香りがした。

それは伽羅の香木が
優しさを運んでくるような香りだ

さよならをしたようだったが
この世もあの世も
結局はさよならなんてなかった。

 善念


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