僕の菩薩だぜ

久しぶりに姉さんに会いにいった

ぼくの憧れの姉さん 
大好きな姉さん
姉さんは町はずれでバーを営んでいる
腕も接客も日本一すごいと僕は思っている
そんな 
プロフェショナルな一流の姉さん
そんな姉さんに会いに行った
行くまでには何年もかかった
それは僕が何か一つでも
クリアしてからでは
会えないと心に決めていたから
ずっと時間がかかった
今回アルバムを
出していただくことに決まったから
久々に顔を出した

久しぶりに会っても
何も変わらないような感じだった
たいして深くも聞かず 
「どうですか最近は」くらいの
よそよそしさの中に 
つけ放してもなく
甘やかすでもない 
一言の中に含まれた色んな意味を感じとり

「ええまあ何とかぎりぎり生きております」

と答えると

「私もぎりぎり生きています」との返答

姉さんは相変わらず 
懐にはなかなか踏み込ませない感じだった

そんな姉さんが僕はだいすきだ 
そして尊敬している

僕がお店を始めたころ
今から十七年くらい前に初めて訪れて
経営のこと接客の苦しみ 
すべて吐き出して受け止めてくれて
すべてど素人の僕に
グラスはどこで買うのか
お酒は何がいいのか
ホントにいちからすべて
事細かに教えてくれたんだ

あれから僕も姉さんに
頼らなくてもよくなって 
自分で何とか生きていけるようになってから
お店も行かなくなった 
ずいぶん生意気になったが多分姉さんも
そんな時期の僕がお店に来られても
迷惑だったんだろうと思う
今 いろんなことを乗り越え、
自分自身にようやく戻れたから
姉さんに会いに行けたんだなあて思う

調子乗ってたり 自分を失ってる時は
行けなかった

そんな聖地みたいな場所
そんな場所が僕にはあるんだ
自分と向き合い真剣に生きているときに
生きたくなる場所

だからいま僕はへたくそなブルース
精一杯うたうんだ

結局姉さんには
アルバムの話はできなかったんだ
なぜなら
これからが僕の旅路だから

またいつか姉さんに
聞いてもらえる日が来るまで

精一杯うたうんだ
へたくそなブルースを

おお 
へたくそなブルースを

おおへたくそな   
ブルースを

姉さんありがとう!!
いつも変わらないあなたこそが
僕の菩薩だぜ!!!

 善念

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です